アルタイの黄金山地
アルタイの黄金山地は、中国やモンゴルにもまたがるアルタイ山脈のうち、ロシア領内にあるアルタイ自然保護区、カトゥン自然保護区、世界で5番目に長いオビ川を形成するカトゥニ川とバヤ川の源流、テレツコイェ湖、ベルーハ山、ウコク高原を含む地域です。
この地方では、ステップ地域から高山植物まで実に多彩な植生の変遷をたどることができ、シベリア中央部の自然環境が良好に保存されています。
「アルタイ」それ自体が、中央アジアの遊牧民の言葉で「金の山」に由来し、かつては金の鉱脈で知られたことに因むものとなっています。総面積は161万1,457haで、草原、森林草原、混交林、亜高山帯の植生、高山植生とつながり、中央シベリアで最も完全な植生帯の連続性を表していると同時にユキヒョウなどの絶滅危惧動物種の重要な生息地ともなっています。