アルタの岩絵
北極圏の近郊に位置し、ノルウェーの最北部にも該当しているフィンマルク県のアルタには、岩に描かれた絵が多数残されています。この多数の岩絵が存在している一帯は、1985年にアルタの岩面画という名称で、世界遺産に登録されました。
これらの絵は、紀元前4200年から紀元前500年ごろに描かれたものであると考えられており、それらの時代の文化を示すものとして大変貴重です。
上述のように、アルタの岩絵は、長い期間の中で、その都度作成されたものであるため、石器時代や青銅器時代など、各時代に対応する絵が残されています。
基本的には、岩の上部に存在する絵が、時代的に古いものとなっており、描かれている位置が下ってくるにつれて、制作年代が新しくなってくると言われています。その理由は、地形の隆起と関係していると考えられています。