アルコバッサ修道院
アルコバッサ修道院はポルトガル中部レイリーア県アルコバーサにあるシトー会の修道院です。正式名をサンタ・マリーア・ディ・アルコバッサ修道院といい、12世紀に建てられたこの町のシンボルになっています。修道院の正面ファサードは18世紀に改築されたバロック様式だが、内部はゴシック様式当時のまま残されています。
その他ポルトガルゴシック彫刻の最高傑作と言われる14世紀の国王、ペドロ1世とその愛妾イネス・デ・カストロの白亜の石で造られた2つの棺がおさめられています。最盛期には999人もの修道士たちが暮らしたという修道院は華やかな装飾を一切廃した質素な造りで、厳しい戒律を守り慎ましく生きるシトー派の精神が息づいていますが、修道院はポルトガル文学に悲恋が歌われるペドロ1世とイネスの物語がより有名な遺産となっています。