イエス・キリスト洗礼の地「ヨルダン川対岸のベタニア」(アル・マグタス)は2015年ドイツのボンで開催された第39回世界遺産委員会において新規登録が認められたヨルダンの世界文化遺産です。
ヨルダンの首都アンマンから車で45分(50km)、死海の北9km、ヨルダン川東岸に位置するこの考古遺跡は、テル・アル・カラル(聖エリヤの丘)とヨルダン川近くの洗礼者ヨハネ教会の2つのエリアで構成されています。
この地は、ナザレのイエスが洗礼者ヨハネにより洗礼を受けた場所として信仰されており、ローマ時代・ビザンツ時代の遺構が特徴的です。
教会や礼拝堂・修道院・隠遁生活のための洞窟・洗礼が行われたとされる水場が残っており、この地の宗教的な性格を現在に伝えるとともに、今日もキリスト教徒の巡礼地となっています。