アグリジェントの考古学地域
イタリアのシチリア州、アグリジェントは紀元前6世紀からギリシャ植民地として古代地中海世界の重要都市の1つでした。アグリジェントの考古学地域という名称で世界遺産に登録されています。
威厳あるドーリア式神殿がいくつも街に建てられ、アグリジェントの覇権を誇示していました。それらのギリシャ遺跡は20近くの神殿遺跡群が残され、アーモンドの木や果樹の広がる丘に、今も「神殿の谷」とよばれ残っています。
神殿の発掘や修復の大部分は、考古学者ドメニコ・アントニオ・ロ・ファゾ・ピエトラザンタによるものとなっています。神殿の谷には7つの神殿遺跡があり、紀元前5世紀に建てられ、紀元前406年にカルタゴ人たちが火を放ちました。
普段は結婚の祝宴に使われていたユーノー神殿、コンコルディア神殿、紀元前480年にこの都市国家がカルタゴに勝利したことを記念して建造されたゼウス・オリンピア神殿などがあります。