プエブラ歴史地区

プエブラ歴史地区

プエブラ歴史地区はメキシコシティから東方120キロメートルに位置するプエブラ州の州都プエブラにある、16世紀頃に建造された植民地時代の建造物からなる世界遺産です。

現在ではメキシコ第4の都市として栄えるプエブラですが、標高2100メートルの高地にあるこの地はスペイン人がやって来るまで未開の土地で、スペイン人たちはメキシコシティや多くの植民都市にみられるような、先住民の都市を破壊したうえに都市を再構築するやり方ではなく、本国から農民などを移民させて、この地に故郷を偲ぶスペイン風の街並みを作り出したのです。

また、スペイン人たちはこの地に陶器作りに適した良質の土があることを発見し、スペイン中部の陶器産地タラベラの技法を導入して、イスラム様式を受け継いだ数々の美しいタイルを作り出しました。

全体に精緻な装飾を施し金箔で覆われた荘厳なカソリック様式のサントドミンゴ教会のロサリオ礼拝堂や、イスラム教のモスクを彷彿とされる、屋根全体を色鮮やかなタイルで覆った旧サンタ・ローサ修道院など、この地に残る様々な文化が美しく融合した宗教建造物は、今もなお見る人の胸を熱く震わせます。

ギャラリー

この世界遺産のデータ・地図(場所)

名称プエブラ歴史地区
メキシコ
登録区分 世界文化遺産
登録年

1987年

キーワード

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